医薬経済オンライン

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再編話が止まない東邦HDの落ち着く先

舵取り役不在でファンド介入、創業家のトップ登板は実現せず

2025年1月1日号

 大手医薬品卸の一角を占める東邦ホールディングスを取り巻く経営環境が混沌としている。  事業の根幹をなす人財配置は普遍的な最重要課題だが、中長期的に東邦HDを強力に率いる「舵取り役」は見えてこない。こうした状況は、濱田矩男氏が20年以上にわたり、東邦グループの経営トップに君臨した副作用とも言える。濱田氏は22年6月に取締役を退任してからも「最高顧問」として社内で影響力を持ち続けたまま23年11月、83歳で鬼籍に入った。  東邦HDは絶対的存在の濱田氏を失ったあと、有働敦CEOを中心に人事、ガバナンス、コンプライアンス体制整備など、さまざまな社内改革を進めてきた。  ところが、悲報はなぜこうも続くものなのだろうか。  東邦HDは24年11月、有働氏が死去したと発表した。体調不良により同年6月にCEOを退き、11月からは顧問と...  大手医薬品卸の一角を占める東邦ホールディングスを取り巻く経営環境が混沌としている。  事業の根幹をなす人財配置は普遍的な最重要課題だが、中長期的に東邦HDを強力に率いる「舵取り役」は見えてこない。こうした状況は、濱田矩男氏が20年以上にわたり、東邦グループの経営トップに君臨した副作用とも言える。濱田氏は22年6月に取締役を退任してからも「最高顧問」として社内で影響力を持ち続けたまま23年11月、83歳で鬼籍に入った。  東邦HDは絶対的存在の濱田氏を失ったあと、有働敦CEOを中心に人事、ガバナンス、コンプライアンス体制整備など、さまざまな社内改革を進めてきた。  ところが、悲報はなぜこうも続くものなのだろうか。  東邦HDは24年11月、有働氏が死去したと発表した。体調不良により同年6月にCEOを退き、11月からは顧問として

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